「鹿男あをによし」万城目学

鹿男あをによし

鹿男あをによし

ドラマ化もしたこの作品ですが、私の場合ドラマを観ないで読みました。
(読んだ後に、ドラマを観ました。)

前半の、神無月に入る前は、平成版「坊っちゃん」だなぁ、と思いました。
箱根より西に行った事がない主人公が教師として赴任して来て、で、何故かプライベートでの出来事が生徒達にバレていて、しかもマドンナまで出てきて。それどころか「堀田」までいて。
・・・実際、万城目さんもそれを狙っていたみたいですが。

最初の方は主人公に良くない事ばっかり起きたり、主人公が疎外されていて、あまり作品に親しめなかったのですが、堀田さんの剣道部入部のあたりから、どんどんハマっていきました。
大和杯は本当に感動しました。

しかし、サンカクが三角縁神獣鏡だとは思いませんでした。
少しだけですが、大和時代の歴史の話なども出てきて、その辺も面白かったです。
そして、ラストに堀田さんが鹿の印(しるし)を解くシーンも良かったです。

実はこの本を読む半年ほど前に奈良に行ったんですが、読んでから行けば良かったかな・・・。