「デュラララ!!×3」成田良悟

1年生の3学期終業式前後。
切り裂き魔の事件からちょっと経った頃の話。
黄巾賊が切り裂き魔に襲われたのを、ダラーズがやったのではと黄巾賊は疑っていた。
そして、園原杏里も切り裂き魔に襲われ、来良総合病院に検査入院した。
杏里は既に退院したが、正臣は杏里を襲った人物が許せず、かつて自分が「将軍」として仕切っていた黄巾賊に戻って来る。
一方、杏里は罪歌の「子」に、黄巾賊の将軍が正臣だと知らされ、実際、正臣が仲間と一緒にいる場面を見てしまう。
黄巾賊のメンバーにそれを目撃されるが、その場はセルティに助けられ、彼女のマンションに連れて行かれる。
そして、正臣はダラーズのボスの情報を臨也に聞き、それが帝人だと知ってしまう。
何も知らないのは帝人だけ。
しかし帝人も、杏里と正臣が2人揃って2日続けて学校を休んだのをみて心配になる。
そんな帝人の元にセルティが・・・。
そして遂にお互いがお互いの正体を知ることになる。

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以上が大まかなあらすじですが、この話は2年前に起こった或るカラーギャング達の抗争が大きく関わっています。
また、今まで名前しか出ていなかった岸谷新羅の父・森厳が登場します。新羅よりも更に凄いキャラです。
後はドタチンやゆまっち、狩沢さんの過去の話もありますし、シズちゃんに弟がいたことも判明します。
そんな感じで色々と話がてんこ盛りなので、気がついたら話の終盤になっていたって感じです。
以下、登場人物別に感想(順不同)。反転してお読み下さい。

・セルティ
→今回は良いアシスト役でした。そして、交通機動隊に追いかけられて泣きそうになっているのが本人には悪いけど可愛かったです。
・岸谷森厳
→白いガスマスク!!帰国早々黄巾賊に絡まれてるし、セルティの首を盗んだ事をうっかり喋っちゃうし・・・。新羅やセルティとのやりとりが一々面白かったです。
・竜ヶ峰帝人
→今回は更に出番が少なく・・・。何にも知らないのは幸せなのか不幸なのか・・・。でもチャットルームにバキュラさんが来て、すぐにそれが誰か気付くのは流石というか、嬉しかったです。(その後のバキュラさんの『√3点』のくだりも良かった・・・!)
・紀田正臣
ブルースクウェアの元へ単身で乗り込む事が出来なかった彼を、決して情けないとかカッコ悪いとか思わないです。でも、反旗を翻した黄巾賊へ単身で乗り込んで行った彼はカッコ良かったです。自主退学してしまったのはショックですけど、戻ってきてくれると信じてます。
・園原杏里
→オール10は凄いです!あと、チャットに慣れてない感じが可愛い。でも罪歌の愛の言葉の精神破壊力は凄いと思うけど、結構棚ボタ的な能力ですよね。そう考えると、ちょっとズルいなぁと思ってしまったり。
平和島静雄
→拳銃で撃たれてもすぐに回復しちゃうなんて、どんだけ頑丈なんでしょう。逃げる法螺田達を待ち構えていて、道路標識を武器にして戦うシーンが好きです。
・サイモン
→相変わらず彼の操る日本語が楽しいです。でもロシア語で喋るサイモンはキャラ違う・・・。まだまだ謎の多い人物です。
・門田・遊馬崎・狩沢
→元はブルースクウェアのメンバーだったんですね。沙樹を助けた時のゆまっちを見て、彼を見直しました。そして、黄巾賊に紛れ込んでいたドタチンがカッコ良かった・・・!!
・三ヶ島沙樹
→正直、あんまり最後まで分からないキャラでした。他の子もそうだけど、臨也の取り巻きの女の子は臨也の事はどう思ってるんだろう?単純に好きなワケでは無さそう。でも正臣の病室でのシーンは好きです。
・折原臨也
→相変わらずの黒幕っぷり。チャットでのギャップが好きです。彼には罪歌に操られず黒幕っぷりを存分に発揮してもらいたいです。